赤ちゃんの歯固めと手づかみ食べ
更新日時:2024/01/23
カテゴリ:ブログ
こんにちは!
神戸市灘区六甲道にあります
その歯科クリニックです!

今回は赤ちゃんの歯固めと手づかみ食べのメリットについて説明いたします。
赤ちゃんの歯固めと手づかみ食べは、歯と食べ物に対する適切な刺激を提供し、幼児期から健康な口腔環境と食習慣を促進します。
今回はこれらのアプローチのメリットに焦点を当て解説致します!

目次
①歯固めとは何か?
②歯固めが赤ちゃんの口腔発達に与える影響
③手づかみ食べの意義とメリット
④歯固めと手づかみ食べのメリット
⑤歯科医のアドバイスと注意点

①歯固めとは何か?
歯固めは、赤ちゃんが歯が生え始める前に、特に歯茎に圧力をかけるような食品やアイテムのことを指します。これは歯が生える準備を整え、歯周組織の発達を促進する役割があります。
歯固めには、最近ではプラスチック製のものが多いですが、昔は食べ物で代用していました。乾いたコンブ、塩抜きしたたくあん、干し芋などを利用していました。


②歯固めが赤ちゃんの口腔発達に与える影響
歯固めは、赤ちゃんの口腔発達に多くの利点をもたらします。適度な圧力は歯茎に刺激を与え、歯が生えやすくするだけでなく、歯ぐきの血行を促進し、健康な歯が生える土壌を作り出します。
また、歯固めは咀嚼の動作を促進し、将来の食べ物に対する適切な反応を育む役割を果たします。


③手づかみ食べの意義とメリット
手づかみ食べは、赤ちゃんに食べ物を直接手で掴ませ、自分で口に運ぶ食べ方です。これは単なる食べ物を食べる手段にとどまらず、視覚・触覚・味覚を同時に刺激し、口の周りの筋肉や口の動きの発達を促進します。また、自分で食べ物を掴む経験は、食べ物への興味と好奇心を高め、食事を楽しいものにする重要な一歩です。
やわらかい果物、茹でた野菜、ゆで卵、軟らかいパンなど、小さく切れるものを選びます。赤ちゃんが食べ物を咀嚼しやすい大きさに切ることや、食べ物の大きさや形状に注意を払います。


④歯固め、手づかみ食べのメリット
・目の手と口の協調運動になる
赤ちゃんは、「目で見て」「手で持って」「口に入れる」
ことを同時に行うどころか、手や口が自分の体の一部であることを認識していません。何かをみつけて手が触れて繰り返し口に持っていくことで、体を認識し、自由に同時に行えるようになっていきます。

・鼻呼吸になる
授乳中の赤ちゃんは鼻呼吸です。母乳やミルクを飲んでいるときは、口では息ができません。同じように自分で何かをなめたりしゃぶったりしているときも、鼻呼吸をしています。

・唇の閉じる力のアップ
唇でくわえますから、閉じる力が発達します。

・舌の力のアップ
味があるとチュパチュパと口や舌が動きます。それによって舌や唇の力が発達します。

・飲み込む力のアップ
舌が動くと、お口の中には唾液がどんどん出てきます。
すると唾液をごっくんと飲み込みます。何度も飲み込むことが嚥下のトレーニングになります。

・奥へ押し込まないことを学ぶ
繊性質が多く大きなかたまりの食べ物であれば、誤飲することはありません。喉の奥で「おえっ!」となっても、自分の手で持っていればそれ以上押し込んではいけないという、赤ちゃん自身の学びにつながります。

⑤歯科医のアドバイスと注意点
歯科医のアドバイスは重要です。歯が生える段階や個々の発達に合わせて、適切な歯固めや手づかみ食べを提案します。また、行う際の安全性や衛生面にも留意する必要があります。歯科医の指導を仰ぎながら、子供の成長段階に合わせたアプローチを取り入れましょう。


まとめ
赤ちゃんの歯固めと手づかみ食べは、口腔発達や食習慣の形成において非常に重要です。歯固めは歯の生える土壌を整え、手づかみ食べは感覚を刺激し、食べ物に対する健康な反応を促進します。適切なアプローチを理解し、歯科医のアドバイスを受けながらこれらを実践することで、子供たちの健康な口腔環境を築く手助けになります。
その歯科クリニックでも、赤ちゃん歯科に取り組んでおります!歯が生えてくる前から赤ちゃんに様々な所からアプローチしていきたいと思っております。
他、疑問点やご質問、ご相談がありましたら、その歯科クリニックへお越しください。お待ちしております。




その歯科クリニック 歯科衛生士 上田